「腹囲を減らそう」メタボリック対策室を設置

生活習慣病の危険因子となるメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の予備軍に対し早期予防策を講じようと、石垣市健康福祉センター（知念修所長）に29日、「メタボリック対策室」が設置された。同日午前10時から関係者多数が参加してオープニングセレモニーが行われた。専従の対策室が設けられるのは県内自治体でも初の試みで、医師や保健師、栄養士らのスタッフが健康チェックや食事や運動などのアドバイスをしていく。

　2005年度の住民健診で肥満と指摘された成人の割合は男性40.5%、女性36.8%と県平均を上回っており、肥満に加え、高血圧や高中性脂肪、高血糖のいずれか2つを併せ持つ人が多いとの結果が出ていることから、「健康都市いしがき」を目指し、生活習慣病予防対策を積極的に推進するのが狙い。

　セレモニーで大浜長照市長は「市民の4人に1人がメタボリックというデータを深刻に受け止めている。対策は急務であり、市民が関心を持って対策室を活用してほしい」とあいさつした。

　対策室の相談受け付けは月、木曜日の午前と水曜日午後の週3回。
　住民健診の結果表に基づいて、肥満気味の予備軍を対象に、血圧や身長や体重、体脂肪率などを測定。城所望医師を中心にした保健師や栄養士らが食改善や運動など予防改善、病気にかかった場合の治療・機能回復までの段階的な対策を講じていく。
　今後は市民多数が気軽に参加できるイベントの開催や、体重や腹囲が減少した利用者の表彰も計画し、市民の生活習慣の改善、健康に対する意識向上を目指すことにしている。
八重山毎日新聞

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